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ビットコインは "新たなアセットクラス" の意味

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デリバティブ取引最大手CMEが年内にビットコイン先物取引を開始するとのこと。いよいよビットコインも正式に "アセットクラス" 認定されることになる。

 

 

アセットクラス化の意図はどこに?

ビットコインがアセットクラスになるということは、株や債券やゴールドと同じように、機関投資家ポートフォリオに組み込む金融商品と見なされるという意味だ。

これまでの仮想通貨はといえば、法規制のほとんどない無人の荒野で暴れて回っていたようなものだ。そういう "おもしろい" 時期は過ぎたのかもしれない。

 

記事の細かな差異が気になる

以下、記事の気になる点について見てみる。上は英文記事、下はその対訳だ。

Bitcoin is likely to become a new asset class in its own right, such as gold or stocks, which can be traded by major investors and regulated, not simply a crypto-currency, Leo Melamed, Chairman Emeritus of CME Group (CME.O), said on Tuesday.

世界最大のデリバティブ取引所運営会社、米CMEグループ(CME.O)のレオ・メラメド名誉会長(85)は、ビットコインは単なる仮想通貨ではなく、「ブロックチェーン」技術に裏打ちされた新たな資産クラスだとの考えを示した。

 日本語では省略されている部分がある。CME名誉会長は、"Bitcoin ... can be traded by major investors and regulated." と言っているわけだが、これは「大人(だいじん)たちがトレードでき、かつ規制可能なビットコイン」ということだ。

"大人たち" は大手保険会社、銀行、ヘッジファンド、年金資金、バフェットやソロスらの大物投資家などである。先物なので当然、売りからも入れる。

 

規制可能の意味は?

もっと気になるのは規制可能になると言っている部分だ。

ぶっちゃけ、ビットコインは金融機関の商売敵である。政府と仲良しの連中は、一刻も早く規制してもらいたいだろう。ブロックチェーンの非中央集権(decentralization)思想は野放しにすると危険だと思っているに違いない。自分たち "中抜き業者" が一気に失業する恐れがある。

いまはまだ仮想通貨全体でもNTTやソフトバンク一社程度の時価総額しかないから余裕をかましていられるが、これが世界経済の総貨幣量の10%程度に成長したら大脅威だ。

実際、ブロックチェーン技術は時代の花形ビジネスになろうとしており、フィンテクのみならず、一般ビジネス、法務サービス、会計サービス、産業界などへと拡大していくだろう。 

“That’s a very important step for bitcoin’s history... We will regulate, make bitcoin not wild, nor wilder. We’ll tame it into a regular type instrument of trade with rules,” Melamed told Reuters in an interview.

ビットコインの歴史において非常に重要な1歩だ。CMEはビットコインを規制し、制御不能でないものにする。ルールのある通常の取引商品へと統制していく」と述べた。

 一応この記事では「CMEが規制をかける」と言っている。文字通りに解釈すれば、先物を通じて価格を安定させるという意図だろう。ビットコインをルールに基づいて "tame" する(なだめる)のだと言う。

 

仮想通貨は新技術なのか、それとも新しいお金なのか?

しかし、これはあくまで最初の一歩であり、本命は政府による法規制なのではないかと思う。

この記事全体から感じるのは、ビットコイン単なるブロックチェーン開発元として扱うという意思のようなものだ。アセットクラスにしておけば、それは "通貨" ではない。ゴールドと同じように一金融商品だ。

だが、ビットコインやイーサリウムに対する最大の注目点は、仮想通貨が法定通貨に並ぶ、あるいはそれを代替する "通貨" として社会に受け入れられるかどうかだろう。

 

今後の成り行きが注目される。