無神論と不可知論ってどこがどう違うの?
あちらでの「脱宗教」化の重み?
日本ではありえないことですが、英語圏で暮らしていると、折に触れ、宗教を意識させられます。
神に対する態度を決めないと、まともな人間と見なされないし、社会の評価も得にくいです。極端な話、就職や結婚にも差し支えます。
そのせいでしょうか?
人が神についてどんな考えをしているかについては、日本の雨を表すボキャに似て、うるさいくらい違うことばがあります。今回は、この神に関することばの違いを説明しようと思います。
- あちらでの「脱宗教」化の重み?
- 無神論者(atheist)と不可知論者(agnostic)
- メンドくさい議論だが・・・まとめ
- 信(atheist vs theist)と知(agnostic vs gnostic)の問題
- グノーシスについて
続きを読む
日本的シンクレティズム:神は運動なり
日本という国は知れば知るだけ不思議が深まる国です。たとえば、日本人の宗教感覚を西洋的な概念で捉えようとするとわけがわかりません。日本の「かみ」とはいったい何なのかという基本さえ、簡単には掴めない・・・むかしだったら鵺(ぬえ)のごとき怪物め、というところです。
今回は書きかけたままほこりをかぶっていた原稿を少し手直ししたものをお目にかけます。
続きを読む