
格差は「暴力」でしか解消しえない
人口統計学を駆使した『暴力と不平等の人類史』(ウォルター・シャイデル著)なる本がある。さわりを勝手に紹介すると・・・
人類の富は放っておけば偏在する方向へ動き、貧富の格差が臨界点に達すると戦争、革命、国家崩壊、疫病などが起きて、その都度、格差が解消される。だが平和になるとまた富の集中が始まる、人類はこれを繰り返してきた。
富の偏在は「暴力」でしか解消しえない。この指摘は身も蓋もない。自由主義でも民主主義でもいいが、人間が脳みそで描いた理念やイデオロギーなど何の使い物にもならない、とのご託宣なのだから。
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